学生同士が集まって討論するグループディスカッションは、知らない者同士が集って話をするコンパに似ています。まわりは敵ではありません。一緒になって良い結論に到達しようとする仲間なのです。 メンバー全員が目的意識(時間内によりよい結論に到達すること)を共有し、それに向けて知恵を絞り議論を進めていく。そのためには全員を巻き込み、気持ちよく議論することが大切です。白熱するスリリングな議論をみんなで一緒に楽しもう、という姿勢を忘れないで下さい。
仲間意識が芽生えると、人の意見にもしっかり耳を傾けることができて、メンバー全員にも目が行き届き、おのずと話し合いも活気づく。いいことだらけです。 もちろん、正しい言葉遣いで話すことは言うまでもありません。
論点を明確にしながら手際よく司会進行し、途中で発言の少ない人にも配慮して発言を促す。そして、皆が話しやすい雰囲気作りに気を配ることも忘れない。最後には、時間内にキチンと全員が納得する結論に議論を導いている…。なんていう名司会者が君なら評価は格段にアップすること間違いなし。だからぜひとも、模擬グループディスカッションで自信をつけて司会役にチャレンジしてください。 もちろん、面接官は名司会者だけをチェックしているわけではありません。慣れない司会役を裏方でさりげなくサポートする人、スマートな態度で議論を結論へ導くナイスアシスト発言をする人など、ポイントを押さえた発言や好プレーにも目を光らせて評価してくれるからご安心を。
自分ばかり発言したり、同時に全く発言しなかったりはどちらも評価が低いというのは前文までにも述べたこと。大切なのは人の話をキチンと聞き、的確なタイミングでいうべき事のポイントを押さえた発言をどんどんすることです。普段からしゃべりすぎと指摘されている人は意識しておさえめに、おとなしい人は普段より頻繁に発言することを心がけてみましょう。