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2001年から、いよいよ本格的な「激動の時代」が始まる。金融ビッグバンによって、保険業界でも他金融業への相互参入自由化、保険料率の完全自由化、自動車保険の通信販売が可能になるなど大幅な規制緩和が実施された。
しかし、日米保険協定により保険第三分野(ガン保険・医療保険・介護保険・損保の傷害保険)については、外国保険会社と国内の中小保険会社の既得権が2001年1月まで保護されているため、21世紀を迎えてからが、いよいよ保険業界における本格的な「激動の時代」ということになる。
これを機に予想される動きとしては、生保業界では外資系保険会社の日本市場参入のさらなる激化があげられる。従来、横並び意識が強かった日本マーケットは、保険商品の差別化を重要な戦略とする外資系保険会社にとって、非常に有望な市場であることはまず間違いない。それに対して、日本の保険会社側は、これまでの生命保険や傷害保険を中心とした営業体制から、今まで日本に存在しなかった第三分野をどれだけ開拓できるかが大きな鍵になると見られる。
一方、金融業界の中ではバブルの影響が最も少ないといわれる損保業界においても、外資や異業種からの参入が相次ぐと同時に、従来の損保概念にしばられないまったく新しいタイプの保険商品が次々と登場。再編も含めた大規模な動きは、今始まったばかりである。 |
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